2012年3月14日水曜日

あれから



震災から一年と二日後。
あの震災の夜、帰宅難民となって一晩を過ごした同じカフェを訪れた。

用事があって丸ビルを訪れ、買い物を終えると
ちょうどお昼を過ぎたところで自分が空腹なことに気づいた。
何気なく向かったカフェだったが、
席につき落ち着いたところでふとこのカフェだった・・・と思い出した。
とたん、色々な記憶が溢れ出し思い浮かべては
ありがとうと繰り返し心の中で想っている自分がいた。

どこにも動けなくなった夕方。
サンドイッチを無料でくださったイタリアンレストランの皆さん、どうもありがとう。
サンドイッチの味も思い出された。
ふかふかのまっしろいパンに、
トマトとモッツアレラチーズ、バジルペーストがサンドされたもの。
本当に美味しかった。
夜、おにぎりと豚汁を配ってくれた上階のレストランの皆さん、どうもありがとう。
早春というにはまだ寒く、豚汁が心に染みた。

 震災からちょうど一年の同時刻に、
私はモール内のスターバックスにいて黙祷を行った。
目を閉じて被災地に思いを馳せると
やっぱり心がぎゅっと掴まれて目頭が熱くなってしまう。


同じ時間に同じ想いを被災地へ馳せる、すごいことだと思う。

助け合い、想いあい。
目に見えないけれど、
それはエネルギーとなって何かしら力に変わってゆくと思う。
 だからやっぱり、感謝は伝えていきたい。
たとえ、それが心の中であっても。